水晶体の弾力低下の理由
Release: 2006/03/04 Update: 2019/11/03
水晶体は生きているレンズでエネルギーを使って透明性を維持しています。断面は下図のように細長い細胞が層状に整然と並んでいます。
水晶体は外側ほど若い細胞でできています。
細胞は古くなるにしたがって、中へ中へ押し込まれ、中心部では押し固められて無構造の核になります。
これが、中心部からだんだん硬くなり、加齢にしたがって大きくなり、水晶体が硬くなっていく理由です。
水晶体が弾力性を失うと、水晶体は熱く膨らむことが出来なくなり近くが見えにくくなります。
そして、年齢とともにだんだん毛様体の筋力が低下していき、同時に水晶体も弾力性を失って硬くなってしまうから、老眼になってしまうのです。
また、若い頃は水晶体はすごく透明なのですが、年齢ともに琥珀色に黄ばんできたり、磨りガラスのように曇ってしまう現象が起きます。この現象が白内障です。
白内障を発症する因子について研究が進んでいますが、紫外線が影響することは知られています。
予防のためには、サングラスを利用するなど予防を心がけることが大事ですね。
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